およそ7300年前に巨大噴火を起こした鬼界カルデラは、
『アカホヤ噴火』ともよばれその火山灰『アカホヤ火山灰』は朝鮮半島をはじめ遠く東北まで降り注ぎ、九州の縄文文化が壊滅的な打撃を受けと云われている。
現在でも『アカホヤ火山灰』は、地質年代判定の重要な『鍵層』となり注目されている。
調査は、三島村、九州大学院理学府 地球惑星科学科との共同研究で2010年から2011年に渡る2期調査を行い薩摩硫黄島・竹島を含めた鬼界カルデラ全体の海底調査を実施した。
調査は、ナローマルチビーム測深機(R2-SONIC2024)にて水深約400mまでの海底地形状況を捉え、データから海底に多数の海底火山が存在し起伏した地形が確認できた。
およそ7,300年前の鬼界カルデラの大噴火に伴い噴出した火山灰のうち、上空に噴き上げられてから地上に降下したものをいう。降り注いだ火山灰は、面積で約200万km2も覆い東北まで到達しおおむね日本全域で確認されている。
火山体の中心部にみられる噴火口よりはるかに大きな窪地であり、窪地の底をカルデラ床、周囲を外輪山という。スペイン語でカルデラは鍋、釜のことである。